「オーダー日記」では毎回当サロンでオーダー頂いたスーツ・ジャケパン・コートなどの『生地選び』と『お仕立て上がり』を2回に分けてレポート致します。
本日のご来店は、お知り合いの方のご紹介で初めてスタイルオーダーを作りに来られた50代の男性です。
事前にクリエイティブ業界の方だとお伺いしていましたが、2016AWに引き続き2017SSでも人気を博しているライダースジャケットに身を包みご来店下さいました。さすがお洋服の着こなしが洗練されています。
「仕事柄普段スーツは着ないので、シャツの上から軽く羽織れるショートコートが欲しい」「色は”黒”」
と決めておられました。本日のご来店までに色々とイメージを膨らませておられたご様子です。
コンシェルジュがおススメした生地は、
「Ermenegildo Zegna (エルメネジルド ゼニア)」、
通称「ゼニア」のテキスタイルコレクション「TRAVELLER(トラベラー)」です。
この生地は、目付が250gと初秋や梅春など、最も寒い時期を除けば通年で着ていただくことができます。お客様により長いシーズン楽しんでいただきたいという思いからおススメしました。また、「トラベラー」という名前の所以が如くシワからの回復力が高く、ハンガーにかけておけば、翌朝には元の状態に回復します。
生地と同様、仕事の疲れもご家族との外出で回復していただきたいものです。
そしてもう一つコンシェルジュからのご提案は、お客様の個性をさらに引き出すLEAR BROWNE & DUNSFORD(リアブラウン&ダンスフェード社)のライニングコレクション「PLAIN & FANCY LINING(プレイン アンド ファンシーライニング)」の黒にペーズリーの織柄がほどこされた裏地です。
現在、「ハリソンズ・オブ・エジンバラ」の傘下となっている「リアブラウン&ダンスフェード社」、通称「LBD」は、聖地サヴィル・ロウではあまりにも有名な名門マーチャントで、ライニング(裏地)やキャンバス(芯地)等の付属類も豊富にストックし、英国のテーラーを幅広くサポートしています。特にライニング・バンチは英国内で最も充実したコレクションとして知られており、サヴィル・ロウのほぼ全てのテーラーで使用され、抜群の人気を誇っています。
さて、デザイン、着心地共にお客様にご満足いただけるスプリングコートが仕立てあがってくるでしょうか?初めてのスタオルオーダーを経験されてお客様のご感想も含めて、次回、『お仕立て上がり編』でご紹介致します。
【生地セレクション】
Ermenegildo Zegna
- 「TRAVELLER」gr250 – oz 8 SUPERFINE AUSTRALIAN WOOL100%
LEAR BROWNE & DUNSFORD
- 「FANCY LINING」 VISCOSE51% CUPRA49% MADE IN ENGRAND