「コンシェルジュの小部屋」ではオーダースーツの奥深さや、私自らが日頃経験した出来事などをコンシェルジュの目線でお伝えしていこうと思っております。片手間にお読み頂き、少しでも「オーダースーツ」に興味をお持ち頂ければ幸いです。
こんにちは。「イルグランディット」専任コンシェルジュの白石です。
当サロンでは、数多くのブランドの生地をお客様のスーツスタイルに合わせてご提案させて頂いておりますが、光沢感や艶感を重視して生地をお選び頂くお客様も多くいらっしゃいます。今回は素材による光沢感の違いにスポットを当ててご説明させて頂こうと思います。
まず、生地自体の光沢感の違いに大きく関連してくる代表的な素材として、細番手のウール・シルク・ポリエステルになります。
ウール自体にも光沢感はありますが、細番手になればなるほど生地に柔らかさと光沢感が生まれてきます。
番手による生地の違いにつきましては、以前ご紹介しておりました「Super’表記と糸番手の関連性」や「目付による生地の違いについて」でも詳しくご紹介しておりますので、こちらも合わせてご覧下さいませ。
ウール素材にシルクがブレンドされると、ウールより軽いシルクが入ってきますので着心地も軽くなると共に、シルク独特の柔らかさのある光沢感が生まれます。
ただ、ウールと比べて、擦れや摩擦に弱い素材ですので、取り扱いにも注意して頂くと共に、どれぐらいの割合でシルクが入っているのかにも注意が必要です。
シルクの混率20%前後がスーツとしてビジネスでも使い易い目安となり、それ以上に入っている素材であれば光沢感が高くなる為、パーティーシーンやブライダル用としてのお仕立てをお勧めしております。
ポリエステルは化繊である為、ウールと比べて生地感は固くなりますが耐久性には優れた素材となります。光沢感もウールやシルクと比べると、強さを感じるようなギラッとした光沢感となり、混率が多くなればなるほど光沢感は増していきます。
素材による光沢感の違いについてご説明致しましたが、如何でしたか?
素材の違い以外にも、織り方や柄によっても光沢感に違いは出てきますが、そちらにつきましてはご来店時に詳しくご説明させて頂ければと思います。
当店コンシェルジュはお客様一人一人のニーズに合わせた生地選び・スタイルのご提案を心掛けております。
皆様のご予約・ご来店を心よりお待ちしております。