こちらのブログでは、皆様が日頃着用しているスーツやコート、その他のアイテムのお手入れ方法等を各テーマごとに分かりやすく、当サロンコンシェルジュがご説明させて頂こうと思っております。
まず、今回のテーマはブラッシング方法にスポットを当ててご説明していきます。
ブラッシングは洋服を長持ちさせる方法として必ず行っていただきたいアフターケアの1つです。
着用後にブラッシングをする事により、1日着た洋服に付いたホコリを服から払い落とす、だけでなく、洋服の繊維の目を整える事にも繋がりますし、繊維の目を整えることによって、生地の毛玉やテカリの防止、汚れによるカビや虫食い等も未然に防いでくれるのです。
まず、ブラッシングを行う前に必ず、ポケットに入れていた物は出しておきましょう。
全て出したら、まず繊維の中に入り込んでしまったホコリを掃き出すように洋服の下から上に繊維が傷まないように優しくかけていきます。
普段気にも留めていないような衿の裏側や、脇の下の部分、ポケットの袋地の中やダブルのパンツの折り返し部分等にも意外とホコリが溜まりやすいので、状態の確認も兼ねてブラッシングすると、より長持ちさせる事が出来ます。
下から上にホコリを掃き出してあげたら、次は繊維の目を整える為に上から下へブラッシングしていきます。
掃き出したホコリを払い落とす目的もありますので、上から下へかける時は少し力を入れて、リズムよくかけてあげるのがポイントです。
洋服の繊維の目を整える事で、次の着用時にホコリが入りにくくなりますし、繊維の奥に空気が触れることで出来上がり時に近いふっくらとした表情が甦ってきます。
ブラッシングが一通り終わりましたら、ガーメントケース、テーラーバック等に収納し、クローゼットにかけて次の着用時まで繊維を落ち着かせてあげてください。
クローゼット内でのホコリの付着や湿気を防ぐ意味でも不織布の使用した物にお入れし、整えてあげた繊維を綺麗な状態を記憶させるように落ち着かせてあげる事でブラッシングした効果が最大限に活かされます。
ブラッシングはスーツを長持ちさせる上で、非常に重要な方法の1つです。愛着のある洋服には必ず行ってあげるように致しましょう。
また当サロンでは、お客様のスーツやコートのブラッシングや汚れやほつれのリフォーム、専門のクリーニングと仕上げ専門プレスでの立体仕上げで、まるで仕立て上がりのように甦らせるオーバーホールのご提案もさせていただいております。
季節の変わり目や、スーツのシルエット崩れがある際はお預けいただければと思いますので、当サロンにご相談下さいませ。