「オーダー日記」では毎回当サロンでオーダー頂いたスーツ・ジャケパン・コートなどの『生地選び』と『お仕立て上がり』を2回に分けてレポート致します。
今回は、少し変わったアイテムをオーダー頂きましたのでそちらのご紹介です。
皆様の中にも1度は軍隊物のミリタリーアイテムを着用した事があると思います。
ピーコートやダッフルコートやトレンチコートが、当サロンでもオーダー頂く事が多いミリタリーアイテムの代表格なのですが、今回は「M-65」のジャケットデザインにて随所にアレンジを加えた仕様にしてお仕立てさせて頂きます。
まずM-65のアイテムについて簡単に御説明致しますと、
M-51フィールドジャケットの後継として開発され、実に40年以上にわたってアメリカ軍の現用モデルであり続けた寒冷地用のミリタリーアイテム。
立ち衿に収納されたフードや肩章、フロントのポケットデザイン等、今でも多くのミリタリーアイテムの元となる秀逸なデザインはカジュアルアイテム等にも多く取り入れられています。
そんなM-65のデザインに使用する生地はこちらに致しました。
スッキリと見せるサックスブルーのコットン生地は重くなりがちなミリタリーアイテムを軽やかに見せてくれますので、意外とおススメの色味です。
製品等に無い色味でお仕立て出来るのも、オーダーの魅力ですね。
次回「お仕立て上がり編」では、随所に散りばめたデザインの数々からこだわりの仕様まで細かくオーダー出来るイルグランディットならではのミリタリージャケットをお届致します。