「WONDERテキスタイル!」では、オーダースーツの生地選びの際におススメしたい各国有数のテキスタイルブランドをご紹介しています。
本日はイタリアの「CARLO BARBERA」をご紹介します。
「CARLO BARBERA」は 1949年にカルロ・バルベラによって創業されたイタリアのブランドです。
創業者カルロ・バルベラの息子であるルチアーノ・バルベラは、度々ピッティ・ウォモに登場する程の洒落者として有名で、チーロ・パオーネに資本と生地を提供し、クラシコイタリアを代表するブランド「キートン」を創業しました。
(因みに「ピッティ・ウォモ」とは、世界各国のナショナルブランド達が翌年の新作モデルを発表し、 また世界各国からそれを買い付けるために多くのバイヤー達が集う展示会です)
現在は、自身のブランド「ルチアーノバルベラ」のオーナー兼デザイナーとして腕を奮っています。
「ルチアーノバルベラ」の母体である「カルロ・バルベラ」は、世界でも珍しい独自の製法にて生地を織っているブランドです。
まず、オーストラリアのウールオークションで吟味し買いつけた糸を、自工場の1年中<気温は7℃、湿度は75%>に保たれた地下倉庫で約半年から1年程度寝かせる事から始まります。
糸の緊張・テンションを解く為の手法であり、この工程により普通の糸がカルロ・バルベラの織り物に生まれ変わるのです。
仕上げの洗い、水に浸して揉み織糸が縮み布面を収縮させる縮絨の作業や、無理な力を与えずにローラーで強く押して艶を出す圧絨の作業等、1つ1つの工程毎に時間を掛け丁寧に織り上げられたバルベラの生地は、落ち着いた柔らかい触り心地や、上品な色使いでの仕上がりの美しさにおいて格段に差が生まれるのです。
当サロンでもカルロ・バルベラの独創的な確固たるモノづくりの精神と品質の良さを、少しでも多くのお客様に感じて頂き、オーダースーツの醍醐味でもある「生地選び」を楽しんで頂きたいと思います。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。