「コンシェルジュの小部屋」ではオーダースーツの奥深さや、私自らが日頃経験した出来事などをコンシェルジュの目線でお伝えしていこうと思っております。片手間にお読み頂き、少しでも「オーダースーツ」に興味をお持ち頂ければ幸いです。
こんにちわ。「イルグランディット」の専任コンシェルジュの白石です。
前回ご説明しておりました「super’表記と糸番手の関連性」と並んで、生地をお選び頂く際に非常に重要な意味を持つ”目付”について、今回はご説明させて頂きます。
目付とは、織りの密度や打ち込み本数などとも言われておりますが、一定の長さでの生地の重さを表しております。
バンチブック等には”230g/m”や”260g/m”といった表記のついている生地を目にしますが、これは”1mの長さの生地での重さ”を表しており、230g/m以下を春夏生地、260g/m以上を秋冬生地、その間の生地をオールシーズン生地と分けてご説明しております。
目付の軽い生地である程、薄くて柔らかな風合いですが耐久性に乏しくなり、目付の重い生地である程、しっかりとした厚手で耐久性に優れていますが、柔らかな風合いは損なわれます。
そこで目付と合わせて重要になってくるのが、生地に使われている”糸の細さ”です。細番手の糸を使い目付もある生地であれば、より多くの糸で織り上げられている証明となり、柔らかな肌触りや光沢感に違いが出てくるのです。
シーズンによって目付の違いは多少ありますが、良い生地を見分ける上で非常に重要なポイントとなってきますので、覚えておいて頂ければより一層オーダーをお楽しみ頂けると思います。
当店コンシェルジュはお客様一人一人のニーズに合わせた生地選び・スタイルのご提案を心掛けております。
皆様のご予約・ご来店を心よりお待ちしております。