「WONDERテキスタイル!」ではオーダースーツの際におススメしたい各国有数のテキスタイルブランドをご紹介しています。
今回は、イタリアのゼニア「CERIMONIA」のご紹介です。
普段、いくらお洒落を決め込んでいても、仕事関係の大切な方やご親戚の葬儀で「フォーマルウェア」のマナーを知らずに大失態。一挙に品格を疑われるなんてことにならないように、ブラックフォーマルの中でも故人を忍び哀しみの心を表す「喪服」についてお話したいと思います。
ではまず「喪服とブラックスーツは、どこが違うのですか?」
「喪服」は、葬儀やお通夜・法事などのお悔やみごとに「弔事の席で着る礼服」のことです。
「喪服」には、ダブルスーツや2つ釦のシングルスーツがあります。では同じデザインの2つの黒いスーツがあった場合、「喪服」と「ブラックスーツ」の違いは、どこにあるのでしょう?
それは、“黒”の色の違いです。
スーツの黒色の違いは、室内照明では人に気付かれることがなかったとしても、出棺で外に出て自然光に当たった瞬間、それが如実に現れます。皆様も、少しグレーがかった黒のスーツを目にされたご経験があるのではないでしょうか?もしこの当事者が、“ファッショニスタ”であるお客様ご自身であったならどうでしょう。考えるだけで居心地が悪いですよね。
黒無地の生地と言えば、単調な生地のように思われがちですが、黒無地には無限といっていいほどの精妙な奥行と表情があります。そして、「喪服」にふさわしい黒は、“漆黒(しっこく)”と呼ばれるしっかりとした“深い黒”なのです。
フォーマル・ウェアは形と色が決まっています。それゆえ格調と貫禄の違いは、生地選びと仕立ての技術によって変わると言えるのです。フォーマル・ウェアのご用命は、当サロンのコンシェルジュに是非ご相談下さい。
そして、今シーズンのおススメは、フォーマルの新しいテキスタイル
「Ermenegildo Zegna (エルメネジルド ゼニア)」、
通称「ゼニア」のテキスタイルコレクション「DEEP BLACK(ディープブラック)」です。
ブラックフォーマル向けの多くは、後加工を施すことで濃黒に仕上げますが、ゼニアはウールを繊維の段階で黒く染めあげる技術を開発し、より柔らかい風合いにナチュラルなストレッチ、そして上質な光沢感を実現させました。今までの自社の黒よりもさらに黒く、国産の濃染加工と遜色のない濃いブラックを誕生させたのです。
キャリアを積み、社会的地位も確立したミドル世代の“ファッショニスタ”には、是非お仕立ていただきたい一着です。
パンツはアジャスターを付けることで、ウエストサイズを6cm調整することが可能です。5年、10年と長くお使いいただけるお仕立てです。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。